こんにちは!GRASPANCの三浦です。

今回は、「自社が持っている強みを考える」というテーマです。

前回は、「商品・サービスの『強み』を作る」というテーマでしたが、今回は「会社」や「店舗」が持っている「強み」について考えてみる、ということをテーマにしたいと思います。

この記事を読みながら、ぜひふり返ってみていただければと思います。

1.「会社」や「店舗」の「強み」とは何か?

前回考えた、商品・サービスの強みは、「競合商品と比べてどういった強みをお客様は感じられているか」ということでした。

今回は「会社や店舗の強み」です。これは大きく分けてハード面とソフト面に分けられます。

・ハード面

ハード面の強みは、「施設や設備、機器、道具などに関係する競合他社よりも強みとなるもの」、です。例えば、競合店舗よりも有利な立地に店を構えているのであれば、それはハード面の強みになりますし、他社よりもより多くの商品を生産できる機械を持っているのであれば、それもハード面の強みと言えます。

・ソフト面

ソフト面の強みは、「人材や技術、文化、ブランド、顧客情報や顧客との関係性、協力会社との関係性などに関係する、競合他社よりも強みとなるもの」、です。例えば、他社よりも経験豊かでスキルや技術のある人材を抱えていれば、それはソフト面の強みですし、そういった人材を採用できる企業体制・文化を持っていれば、それもソフト面の強みとなります。 また、これまで蓄積している顧客情報や、自社の商品・サービスを開発、生産、販売するうえで重要な協力会社がいる場合は、それもソフト面の強みとなります。

どちらの強みも、当然「競合他社と比べて」ということがポイントとなります。そのため、競合他社がすぐにマネできる強みは、「強み」とは言えないでしょう。

2.自社の強みについて考えてみよう!

それでは、自社の強みについて考えてみましょう。

この「強み」を考える上でも、前回の「商品・サービスの強み」の際に軸とした、「手軽軸」「商品軸」「密着軸」のどの差別化戦略を取るのかをベースにしながら考えてみましょう。

・手軽軸

手軽軸は、「近い」「早い」「安い」「便利」を基本とするので、これらを実現できる「強み」を持っている必要があります。

例えば、

・ターゲット顧客にとって訪れやすい立地に店舗を構えている
・大量生産できるしくみや、設備、機械を持っている
・安く生産・販売するための、協力会社との関係が築けている
・回転率を上げるための、店舗設備が整っている。

などがあげられます。

・商品軸

商品軸は、「最新」「最高」の品質で勝負をするので、それを実現できる「強み」です。

例えば、

・常に最先端技術を持つための研究設備や人材が整っている
・最高品質なものを生産できる職人がいる
・最新、高品質なものを納品してくれる協力会社がいる
・最新、高品質なものを販売している、とお客様に認知されているブランド

などがあげられます。

・密着軸

密着軸は、お客様に寄り添ったり、ニーズにあわせたりすることで勝負をするので、それを実現できる「強み」となります。

例えば、

・お客様のニーズに合わせて商品、サービスをカスタマイズできる企業体制が整っている
・お客様と信頼関係を築くのが上手な人材を抱えている
・お客様の好みやニーズを分析できるだけの顧客情報を持っている
・提供している商品、サービスに対してフィードバックしてくれる顧客との関係性が築けている

などがあげられます。

3.自社の強みを醸成しよう!

あなたの会社、店舗がどのような強みを持っているか、見直すことはできましたでしょうか。

見直すことができたら、その「会社・店舗の強み」と「商品・サービスの強み」にどのような関係性があるか、を分析してみましょう。

「商品・サービスの強み」が「会社・店舗の強み」に裏付けられたものになっていると、競合にマネされない、強力な強みだといえます。逆にいうと、そうでないとすぐに競合他社にマネされてしまう、ということです。

「会社・店舗の強み」において大事なことは、その強みを「強み」として持ち続けるために、またさらに強力な強みとできるように、体制を整えたり、投資したりしていくということです。そして、「競合に対してこの強みを持てればさらに差をつけることができる」という強みがあれば、それを持てるようにするにはどうすればよいか、を考え、習得していくことも重要となります。

そのための努力をしてみていただければと思いますし、「何が強みかわからない」「どうすればよいかわからない」という方は、ぜひGRASPANCへご相談ください。

次回は、「売れる商品の条件」シリーズの最終回です!ぜひ、お読みいただき、あなたの事業に生かしていただければと思います。