こんにちは!GRASPANCの三浦です。
今回は「効果的なチラシの作り方」のデザイン編です。
前回の内容編で考えた内容を、どのようにしてチラシという形に落とし込んでいけばよいのかを一緒に考えていきたいと思います。
1.レイアウトを考えよう!
内容が決まったら、ラフを書きながらレイアウトを決めていきましょう。
人間が読みやすいチラシの紙面というのには、大きく分けて3つのパターンがあるので、それに基づいて考えます。
まずは、下記の図のように上から下に読んでいくパターンです。
文字による情報量が少なかったり、要素が少なかったりする場合に多いです。
次に、英字の「Z」を描くように読んでいくパターンです。
これは反対に、文字による情報量が多かったり、要素が多かったり場合に多いレイアウトです。
そして最後に、英字の「N」を描くように読んでいくパターンです。
これはあまり使われることはないかもしれませんが、縦書きのチラシを作る際に用いられるレイアウトです。
上記の流れに沿って、キャッチコピー→内容の背景→商品内容(魅力)→お客様が喜ぶ仕掛け→誘導、と視点が動くように作っていくとよいでしょう。
レイアウトパターンが決まったら、要素を当て込んでいき、どの要素をどのくらいの大きさで伝えていくか(各要素の枠の大きさ)を決めていきます。
キャッチコピーはお客様がまず目にする部分なので大きめの枠を使って見せていきます。あとは、どの要素に力を注ぐべきかを、ターゲットとするお客様や価値に合わせて決めていきます
2.デザインを考えよう!
レイアウトが決まったら、デザインを考えていきましょう。
デザインを考えていくうえでのポイントは3つあります。
①ターゲットとするお客様が親しみやすいデザイン
②色や字形の数に気をつける
③広告っぽくしすぎない
①ターゲットとするお客様が親しみやすいデザイン
デザインの雰囲気は、ターゲットとするお客様の年代や性別、趣向に合わせた雰囲気にしていく必要があります。また、掲載する商品・サービスの雰囲気にあったものにしていきます。
例えば、フィットネスジムのイメージは、か細く繊細なイメージではなくエネルギッシュなイメージですよね。反対に日本料理店のイメージは、エネルギッシュではなく繊細なイメージかもしれません。
②色や字形の数に気をつける
使用する色や字形の数は、それぞれ、3種類程度に抑えた方がよいでしょう。
デザインに慣れていない方は、凝ったものにしようとして色の種類や字形の数を増やしすぎてしまう傾向があります。これらが多すぎると、何が重要な情報なのかが分かりにくくなりますし、何より見づらいものになってしまいがちです。
色については、紙面全体のベースとなるカラーとメインキャッチとして使うカラー、アクセントとして入れるカラーの3つにし、それぞれ7:2:1くらいの割合で使うとよいでしょう。
③広告っぽくしすぎない
これは少し上級な話になりますが、あまり「広告っぽい」デザインにしすぎると、手にした方が「また売り込みチラシか…」と思って中身を見ずに捨ててしまう傾向が強いので、「広告っぽさ」をあまり感じさせないデザインにすると、見てもらえる可能性が高くなります。
広告っぽいチラシを避けようと思ったら、普段から「広告っぽさが強いチラシ」と「広告っぽさが弱いチラシ」を集めておくとよいと思います。それぞれを見比べながら、「何が広告っぽくしているのか」を考えると広告っぽさが弱いデザインを思い描きやすくなります。
上記のポイントに合わせて、チラシのデザインを考えてみていただければよいかな、と思います。デザインはなれるまでは難しいでしょう。自分でできなくても、デザイナーの方にイメージを正確に伝えられるようになれば、チラシ制作をした際の完成度が高まります。言葉だけでなく参考となるモノ(チラシや雑誌など)を共有しながら伝えることで伝わりやすくなるので、まずはデザイナーに伝わるように、伝え方に気を付けるとよいでしょう。