こんにちは!GRASPANCの三浦です。

今回から4回シリーズで、新商品の開発、について一緒に考えていきたいと思います。商売をしている以上、新商品(新サービス)を開発することはほぼ必ずあると思います。

新商品の開発は下記5つの視点で考えていきます。

  1. 新商品の発想とコンセプト設定
  2. 新商品の顧客と価値
  3. 新商品の強み
  4. 新商品の競合と価格設定
  5. 新商品の販売促進

今回の記事は「1.新商品の発想とコンセプト設定」についてです。 今後商品開発をする際の参考にしていただけますと幸いです!

1.新商品の発想の仕方

新商品を開発する際、まず初めに考えることは「何を開発するか」ということです。これは当然ですよね。新しい商品を開発するのですから、「どんなものを開発するのか」ということを発想しなければいけません。

この発想には色々なやり方があると思います。

・「こういうものを作りたい!」という思い先行で発想する
・「最近●●流行ってるよな」という世間の流行にあわせて発想する
・自分や周辺の人が「こんなものあると便利だよな…」と感じているようなニーズにあわせて発想する
・「既存商品とセットで使用すると便利になる!」などの既存商品との関連で発想する

これら以外にも色々と発想する方法はあるでしょう。上記は例ですので、具体的な発想方法は省略しますが、ここではいくつか、発想の種になる発想法について話をしていければと思います。

①組み合わせて発想する方法

まずは、既にあるものを組み合わせて発想する方法です。例示しながら説明をすると、「ラーメン屋で新メニューを開発する」場合、2つ以上のカテゴリーのものを組み合わせて新しい味を生み出す、といった感じです。

例えば、「果物」というカテゴリーと「肉」というカテゴリーを組み合わせて、「背脂たっぷりでこってりなんだけど、オレンジなどの柑橘の風味が香り、さっぱり感も楽しめる新しいラーメン」という感じで発想していく発想法です。

これは新たなサービスを考える際にも有効です。例えば、「家電量販店」×「レンタルショップ」でどんなことが考えられるでしょうか?

TSUTAYAのようにふらっと立ち寄って、さまざまな家電を気軽にレンタルできるサービス、というものが発想できるかもしれません。 こんな感じで普段自分が扱っている業種と全く別の業種を掛け合わせて考えると、新商品やサービスが発想できるかもしれないですね。

②増減して発想する方法

次は、今ある商品やサービスから要素を増減して新しいものを発想する方法です。

例えばラーメン屋を経営しているのだとしたら、麺をやめてスープだけ販売してもよいかもしれません(チャーハンと餃子とラーメンのスープのみ、とかで注文があるかも)。 また、増やす方であれば、もの凄く辛くするとか、量を多くするとか、色々とやれることがありますね。

常識を否定して発想する方法

これは、今ある常識を否定しながら発想をする方法です。

例えば海苔を生産販売しているのだとしたら、「黒色が常識だから黒をやめてカラフルなものを販売する」と発想するなどです。カラフルな海苔ができれば、キャラ弁を作る際に重宝されるかもしれないですよね。

もしかしたら、「キャラ弁を作るときの材料になればいいんだから海苔すらやめる」という発想もあるかもしれません。原材料を海苔以外のもので色のついたものにし、あるキャラクターを作るためのセットを海苔と一緒に作ってしまえば、売れるかもしれないですね。

④既存商品を活用した発想法

今扱っている商品を作ったり、サービスを提供したりするついでに何かサービスを行う、ということもできるかもしれません。

たとえば、飲食店であればすでに扱っているメニューを作る際に廃棄となってしまうものを使って別の商品を作れるかもしれません。

また、スポーツジムを運営しているのであれば、シャワーのみを提供するサービスを始められるかもしれません。ジムの入会者でなくても、「シャワーだけ低価格で使いたい」という方もいらっしゃるかもしれないですよね。

上記のような発想法が考えられます。参考にできる部分があれば参考にしていただければと思います。

2. コンセプト設定

そして、新商品の発想ができたら、その発想にコンセプトをつけて「新商品案」として固めていきます。

コンセプトなので、その新しい商品が「どのようなものなのか」「誰が使うのか」「何を使うのか」「いつ使うものなのか」「どこで使うものなのか」といったことを簡単にまとめていくということです。

これらがうまくまとめられなければ需要がないのかもしれませんし、うまくまとめられれば商品化できるものなのかもしれません。

うまくまとめられた場合は、発想の種としてはOKなので、さらに深く考えていくフェーズに移っていきます。

「①新商品の発想とコンセプト設定」については以上です。次回は「②新商品の顧客と価値」について話していこうと思います!