こんにちは!GRASPANCの三浦です。

今回は、「『競合』について考える」というテーマです。

今回も、自社の商品・サービスを思い浮かべ、その商品・サービスの「競合」をイメージしながら、考えてみましょう!

1.商品・サービスが身を置く場所を考えてみよう

「競合」について考えるためには、まずは自分の会社、店舗、そしてその商品・サービスがどのようなフィールド、環境に身を置いているのか、について正しく認識する必要があります。

フィールド・環境は下記のような視点で捉えることができます。

①業種

まず考えやすいのは業種ですね。カフェでコーヒーを提供しているのであれば、カフェ業界が身を置くフィールドになりますし、カバンを売っているのであれば、カバン業界やファッション業界に身を置いているということになります。

②業態

業態についても捉えやすいです。ネットで通信販売をしている場合は、ネット通販という業態に身を置いていますし、実店舗を構えて商品を販売している場合は、店舗販売という業態に身を置いていることになります。

③場所(エリア)

実店舗を構えている場合は、店舗を構えている場所(エリア)が身を置く場所になります。どのような場所(エリア)に身を置いているのか(周りにどのようなお店がある環境か)も正しく認識する必要があります。

④商品の置き場

自分の商品が置かれている環境も身を置く場所になります。例えばマヨネーズを販売しているのであれば、スーパーのマヨネーズ売り場が身を置く場所になりますね。

⑤価格

例えば、コートを例にとると、5,000円のものと、50,000円のものでは、身を置く価格帯が違ってきます。前者は10,000円未満の価格帯に身を置いていると捉えられますし、後者は数万円の価格帯に身を置いていると捉えられます。

すぐに思いつくフィールド・環境は上記のようなものがあります。

商品・サービスは、上記の要素が複合的に絡み合った場所に身を置いているというわけです。

あなたの商品・サービスはどのような場所に身を置いているでしょうか?

2.身を置くフィールドにはどのような「競合」がいるのか?

身を置く場所がわかったら、その場所にどのような「競合」がいるのか考えてみましょう。

この時のポイントは、「お客様にとって」どのような相手が「競合」となるかを考える、ということです。

例えば、広島市中区で月額1万円程度のフィットネスジムを営業しているとします。

この場合は、

  1. フィットネス業界で、
  2. 実店舗を構えて
  3. 広島市中区という様々店舗が乱立するエリアで、
  4. なし
  5. 月額1万円で

営業しているということになりますよね。

この時、「お客様にとって」どのような相手が競合となりえそうでしょうか。

第3回 売れる商品の条件①:商品・サービスの「価値」について考えてみよう!」で意識したことを踏まえて、考えてみましょう。

そうです。競合もお客様がどういった価値を求めているか、によって変わってくるということです。

「筋肉ムキムキの体になれる」という価値を求めている方にとっては、フィットネス業界でない、別業種の相手も競合となりえます。例えば、ボクシングなどの格闘技ジムや、家で体を鍛えられる道具やマシンなども競合となりえるかもしれません。

「健康のために」という価値を求めている比較的高齢の方にとっては、ジムでなくても、健康になれるもの(健康食品、ゲートボールなど)であれば競合となりえるかもしれません。

「同じ1万円で健康になれるなら、ジムに通うのをやめて、健康食品にお金をかけようか」という考えをする方もいらっしゃるかもしれませんよね。

このように、「自分の商品・サービスがどのような価値を、どのような顧客ターゲットに対して提供しているのか」ということをまず考え、「そういった価値を求めているお客様は、自社商品・サービス以外にどのような選択肢を考えるだろうか」という視点で考えると、正しい競合を捉えやすくなります。

またこの時、「価値」を考えるときに意識した、「お客様(人)と、TPO(いつ、どのような場所で、どういう状況で)」を意識することを忘れないでください。

例えば、「営業マンで、外出中、お客様と打ち合わせをする場を探している」人の場合、どのような選択肢が考えられるでしょうか。

カフェ、ファミレス、貸し会議室、カラオケなどが選択肢として考えられるかもしれません。

もし、カフェを営業しているとしたら、このような状況では、ファミレスや、貸し会議室、カラオケまでもが競合となり得るわけです。

「プライベートで、彼氏とおしゃれにランチをとりたい」という人にとっては、ファミレス、貸し会議室、カラオケは競合にはなりえませんよね。この場合は、イタリア料理店や商業ビルのテラスにある飲食店などが競合となり得ます。

このように、「お客様(人)と、TPO」によって競合は変わるわけです。

そのため、競合を考えるときも、「価値」と「顧客ターゲット」を意識しながら考える必要があります。

3.「競合」に勝てそうになければ、違うフィールドで戦うことも考えよう

自分の商品・サービスが、どのようなフィールド・環境で、どのような競合がいる場に身を置いているのかがわかったら、「自分の商品・サービスがその場で勝てそうか」を考えてみましょう。

その時、

  • 商品、サービスの「強み」が競合の「強み」に勝っているか
  • (競合に勝っている場合)多くのお客様が求めている場に身を置いているか

これらのことを意識するとよいかと思います。

もし、競合に勝てそうになければ、競合に勝つためにはどのような強みを身につける必要があるかを考えたり、別の価値を求めているお客様のいるフィールドで戦えないか、を考えたりする必要があります。

また、多くのお客様に求められていない場に身を置いているのであれば、より多くの人が求めている場に合わせて商品・サービスの形や売り方を変えられないか、を考えることで、売れる商品になれるかもしれません。

さて、あなたの商品・サービスが身を置く場と、競合は具体的になりましたでしょうか?「商品が売れていないので、身を置く場が悪いのかもしれない」「競合が強いので勝てない」などの課題や悩みがある場合は、ぜひGRASPANCにご相談ください!