こんにちは!GRASPANCの三浦です。
前回に引き続き、新商品の開発、について一緒に見ていきたいと思います。
新商品開発については下記の流れで話をしています。
- 新商品の発想とコンセプト設定
- 新商品の顧客と価値
- 新商品の強み
- 新商品の競合と価格設定
- 新商品の販売促進
今回は、「2.新商品の顧客と価値」についてです。
1.新商品の顧客ターゲットとターゲットに与える価値
新商品のコンセプトができたら、次はその商品がどのような人をターゲットにするのか、について深く考えていきましょう。
ターゲットと価値については下記の記事を参考にしていただければと思います。
第3回 売れる商品の条件①:商品・サービスの「価値」について考えてみよう!
第4回 売れる商品の条件②:「顧客ターゲット」を具体的に決めよう!
ここでは上記の記事に書いていない視点で考えてみようと思います。
新商品コンセプトができたら、まずそれを使用する人物像を具体的にしていきます。「30代会社員男性」とかだけではなくて、その人のプロフィールを作るくらいの形で具体的にしていくということです。
例えば、「肉汁たっぷりの極厚パテの入ったハンバーガー」を開発し、コンセプトまでできたとします。そうしたらそのハンバーガーを使用する人物像を具体的にしていきます。
「32歳男性。会社員。昼休憩はいつも外食をしているが、忙しくあまり時間がないため、すぐに食べ終えられるものを選んでいる。こってりしたもの、量が多いものが好きで、いつも大盛のラーメンやパスタを食べたり、コンビニでたくさん買って食べたりしている。味へのこだわりが強く自分が好みの味のものしか食べない。」
上記のような形です。
開発する商品によってはもっと具体的に幅広く設定することもあります。(今回は例として捉えてください)
そして、ターゲットの具体像が決まったら、「つまりこういう人ってどういう商品だったら価値を感じてくれるのかな?」ということを考えながら、今考えている商品がどんな価値をお客様に提供できそうか、を考えていきます。
今回で言うと、
・パパっと食べられるもの(TPO。どんな時にその商品を使いたいか)
→昼休みだし忙しいから
・状況によっては持ち帰りできるもの(TPO)
→コンビニのときもあるってことは持ち帰りたいときもある?
・服にあまり臭いがつかないもの(TPO)
→仕事中だからスーツとかに臭いがつくのは嫌なはず
・こってりしているもの(趣味嗜好)
→好きだから
・量が多いもの(体質)
→たくさん食べるから
・味を自分好みに変えられるもの(商品へのこだわりレベルの高さ)
→味へのこだわりが強いから
上記のような感じです。
ここまできたら、今度は上記を整理して、改めてターゲットしなおしていきます。
今回で言うと、
「ランチの利用。あまり時間がない人で、テイクアウトもしたいという方。そしてこってり目の味が好きで量もたくさん食べる方。」といった感じです。
これであれば性別は関係ないですよね。年齢も関係ないと思います。
そして、商品に関しては味を好みによって変えられるようにしてもよいかもしれません。(店内のケチャップや塩コショウ、マヨネーズを自由に使ってよいなど。)
また、「やっぱり持ち帰りたい」となった時の容器も準備しといてあげるとよいかもしれません。
こんな形で、ターゲットを決める際は、
① 開発した商品を使用して喜んでくれる人の具体像を書き出してみる
②その人が喜ぶものってどんなものなのか改めて書き出してみる
③その「喜ぶもの」に喜ぶのはどんな人なのかを書き出してみる
上記のような形でターゲットを決めつつ、その商品がどのような価値をお客様に提供できるのか、をあわせて考えていくと、よりお客様に喜んでもらえる商品開発ができるのではないかと思います。
「2.新商品の顧客と価値」については以上です。「3.新商品の強み」以降については次回話していこうと思います!